アバター観てきた

遊ぶ予定だったONIONさんが急遽「昼からいける」とか言い出すので、とりあえず流行の映画観てきた。

「話はアレだが3Dが凄い!」と云う評判どおり、3Dが凄かったよ!まあ、慣れちゃうとスグに平凡な感想になっちゃうけど、空間上に塵みたいのが浮かんでるシーンなんかでは臨場感が素晴らしい。

3Dの作り方によって幾つか方式があるなかで、今回はXpanDと云うので観てきた。3Dは原則的に右目用画像、左目用画像をそれぞれの目に入れることで作っているのだが、XpanDは左右画像を高速に切り替えてスクリーンに映し、メガネの方も対応して高速に左右を液晶シャッターで隠して目に左右の画像を入れる方式。同期さえきちんと出来れば良好な立体感が得られる方式…ということで、見栄えは上々だったと思う。しかしながら、デメリットである重量級のメガネがキツく、首が痛かったのは仕方ないところか。話は変わるが、映画を見るときはNoMore映画泥棒のCMを結構楽しみにしてるのだが、CMが流れる前に「3Dメガネをかけてください」のアナウンスがあり。「映画泥棒観れないんだー。」ションボリしてたら、デケデケデケデケ…映画泥棒のCM、流れたー!やたー3DでNoMore映画泥棒!…と思いきや、2Dでした…。で、2Dを観ている時もメガネのシャッターは切り替わってるわけなのだが、メガネ正面のところにスクリーンから飛んでくる同期信号を受ける部分があり、コレを手で隠すと、シャッターがストップする。シャッターで交互に隠しているので、目に届く光は半分になっているわけで、シャッターを止めると急に明るくなる。結構、暗まってるんだなー、と思った。まあ、本編中はそんなに気にならなかったが。

あとは例によってネタバレめも。
主人公は下半身不随で車椅子。第二の身体(=アバター)を手に入れた時のヒャッハー演出に繋がるんだろうけど、開幕10分でヒャッハー終了。その後は枷にしかなっていない気がする。最後にアバターに転生するのも、「足が動くようになるし」みたいな薄っぺらな動機に見えて悲しい。どうにかならなかったのか。

アバターと云うギミックを通して人間側と向こう側をいったりきたりするのが肝なんだろうのに、主人公は向こう側でヒャッハーしまくり。それでいて、人間の立場に立ち戻って「ゴメン…みんな…」とか云ってみたり。そんでもって、次の瞬間には「やっぱ人間は赦せねえよ!」とか。極端すぎ!3時間もあるんだから、じっくり構えてみようよ…。

舞台は森の惑星=前景で草木や羽虫が目をくすぐる雰囲気が臨場感、奥行きを演出。バトルシーンのメインは空中戦=立体的な戦闘=3D。という感じに、とても3Dを前面に出している。が、あまりにもお手本的過ぎて、3Dに使われている感じがする。SFCが出た頃、無理やりに拡縮をしまくるゲームに辟易した感じ?将来的には淘汰されて、自然な演出になってゆくのだろうけど、当たり前過ぎて2Dと変わらない印象になってゆくような気もする。この圧倒的な臨場感を生かすとなると、自然と観客と主観の同一化…突き進めるとFPSみたいになっていくんじゃないか。3D表示って、寧ろ、ゲームにとって重要な技術になってゆくのかもしれないなー。やっぱ横井先生は時代を先取り過ぎてたんだ!