考えるんじゃなくて感じること

"DON'T THINK! FEEL!!!"[考えるな!感じろ!]とはブルース・リー御大の映画「燃えよドラゴン」の台詞だが、コレがワタシの中ではかなり大きい言葉としてある。

"DON'T THINK! FEEL!!!"さらに言葉を重ねる。「それは月を指差すようなものだ。指先に捉われれば全体を見失ってしまう」と。

「月がある」と言葉で指し示すこともできる。だが、それは全てを示してはゐない。それは「月がそれまであった」「これからも月がある」だとか「柔らに灯っている」「神秘的な陰を携えてゐる」などと、言い尽くせるものでは無い。しかしながら、その、月なるものをイメージして心に思い浮かべることは誰しも出来ると思う。それは、月を己の中に感じとってゐるからではないだろうか。

それは、論理で写し取った言葉に比べてあやふやで不確かなものかもしれないが、しかし、言葉に比べて遥かに大きい情報量を持ってゐるだろう。そして、それは論理よりも圧倒的に早く処理することが出来るのだ!例えば、「月に酒」と要素があったとして、「ほのかな月明かりの雰囲気と酩酊のぼんやりとした意識が共に相乗効果を生み云々…」と論理を重ねるよりも、「月に酒」→「ええなぁ」って心に浮かべる方が早いだろ、と。

創作、例えば絵を描いたりするのって、あちらを立てるとこちらが引っ込む的な問題がよくあったりして、「構図としてバランスをとるために一個要素を追加したらなんか色彩的にイメージが悪くなったので弄ってみたらオヤオヤ?」みたいな。こう云うのを解くのは理屈とか論理よりはどちらかと云うと、エイヤっと感性でやっつける方が大抵いい結果になります。

メイドさんスク水」とかみたいに要素をガチャンコしてダメージアップを図るのってよくあることなんだが、理屈だけで絵を描く奴にやらせるとホントにスク水にヘッドドレスつけただけ、みたいなつまんない絵を描くんだよな。ちょっといい感じの答えが思いつかなかったんだが、スク水、メードそれぞれ単体の時は描き加えないんだけど、合体時についついびしょ濡れ要素を追加してみちゃった〜〜〜みたいな、+アルファ的な要素ってのは、論理からだけだと生まれない気がするんだな。

そんなことを思ったり。。。