結構前からセキュリティ技術の時代が来るで〜とか云ってたし、セキュリティ絡みのインシデントがチラホラ見える昨今、おぜぜのために勉強でもするかな〜と思ってみたものの、セキュリティって儲からない気がしてきたんだ。

まあ、セキュリティ情報を興味本位で眺めたりはするものの、そんなに真面目に取り組むつもりも無い門外漢な僕の印象を述べてみるだけですよ、と予め云っておく。いやいや、セキュリティは儲かるんだぜ!と云うご指摘なんかは是非是非に頂きたい次第である。

で、所感を述べる。たまに見受けられるインシデントのお粗末さに鑑みると、世の中の企業が持っているセキュリティの関心がまだまだ薄い薄いと云う印象が払拭できない。きっと、セキュリティばっちりで攻撃をはねのけているのとたまたま攻撃を受けていないだけの区別が素人目には判りにくいんだろう。費用対効果として数字を出し辛い判りにくいコストはいちはやく削減されてしまう昨今ですから、なかなか予算が降りてこないんだろうと思う。

世の情勢を受けて、セキュリティ対策に取り組んだ企業があったとして、それを受け止められる業者があるんだろうか。きっと、大手SIerの「うちの通産省の試験をパスしたセキュリティのスペシャリストに任せておけば安心ざんす」みたいのに言いくめられるのがオチなんじゃないだろうか。セキュリティって生馬抜目の戦場だから、常日頃からアンテナを張って、ネタが見つかれば自らいじっていじって貪欲に収集してないとアッと云う間にトレンドに置いてかれてまう恐ろしい世界である。そんな地獄をくぐりぬけるようなエースがゴロゴロ居てたまるかってわけで、いや大企業に集まる優秀な人材とその量からすれば居るんだろうけど、全員が全員そんなんキめれてるわけはないだろうってことで。

そういう有象無象に限られた予算をチュウチュウ吸われていくと、本気セキュリティを身に着けた労力にみあって儲かるほどお金が落ちていないんじゃないかと考えてしまったのである。