格ゲーに新規参入者はキチいだろJK

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手も足も出せなくて楽しくないし何も学べないことのが問題な気がします(初心者から上級者になるまでの道筋が全く見えない)

この辺りに格げー衰退のにおいがしますね。

一応、家庭用に移植されたりすると大抵トライアル的なモードが実装されてて、一通りこなすとキャラを動かして簡単なコンボを決められるようになっている仕組みがあります。こういうの、やっててまったく面白くないという致命的な問題もさることながら、初心者が対象に入ってないのが普通なんですよね。一通りコマンド入力ができることが前提条件になっているというか、初心者はコマンド入力からしておぼつかないんですが…。というよりね、「コマンド入力」が初心者にとって大きな壁となっているのに対して、格ゲーマーにとってコマンド入力って「息を吸うみたいなもの」なんですよね。今更「息の吸い方を練習しましょう」なんて云われても困ってしまうわけです。初心者と上級者の間にある壁は、想像以上に、高い。そんな状況を打破するには、初心者を引っ張り上げるために相当コストを投入しなければならないと思います。格げーの練習だけで1本ゲームが終わってしまうくらいの。もちろんご存じの通り、もはや格げーはニッチな商売になっていて、そんなコストを負担してくれるパトロンは、いない。そんなわけで現状は変わらんでしょう。寧ろ、未だに新作がリリースされているのが不思議なくらいかも。

ゲームは製作に終わるのみに非ず、プレイヤーと共に作り上げるもの。プレイヤーサイドでもそれなりに対策はされています。初心者が情報を手に入れると云う点においては最近の方が随分楽になっていて、格げーがリリースされるとすかさず「したらば掲示板」に板が立ちます。そのなかでも「初心者が質問するスレ」は定番で、初心者の質問に「ググレカス」みたいな少々アレな対応が混ざりつつもそれなりに親切に回答がなされています。やろうと思えば情報は簡単に手に入る、わけです。

勝つ為に編み出したノウハウを他人に教えるのってほとんどの人が嫌がりますからねぇ

個人的にはこういう雰囲気はあまり無い気がしてるんですけどね。全国大会トップを狙うために開発したテクなんかを渋るのは勿論ありますが、普通に対戦する上でのネタ知識…普通のゲーセンで少し連勝できるようになる程度のワザ…くらいなら、発見と共に即時性をもって出回ってる印象ですね。というか新規参入者の獲得は対戦相手の確保という点で、ある意味メーカーサイド以上に切実な問題として議論されています。「初心者ですけどがんばりますぅ」なんてひとがいれば、懇切丁寧に、手取り足取り級に面倒をみることも結構見かけるような。…もしかしたら、私が対戦相手の不足しがちなマイナーゲームばかり渡り歩いているのでこんななのかも。対戦相手に困らないメジャーゲーだとまた状況は違うかもしれませんが…。ともかく、その気になりさえすれば、向上するチャンスはあると思います。

要は、上達の道はあるんだけど、前述の高すぎる壁が問題なんでしょうねぇ。壁を超えるに足るモチベーションの源が、ない。それに尽きるのかなぁって思ってます。一からやらせるには勧め辛いですね。苦労に見合う、楽しいゲームなんだけどなぁ…格げー…。