締め切りが迫るごとに妄想は高まる高まる

http://yaruhara.moe-nifty.com/yaruhara/2007/05/post_4e99.html

ゲームヘル総帥が(RPGとかの)シナリオの自動生成について言及なさってます。シナリオって考えるのめんどくさいですからねぇ。めんどくさい部分はコンピュータにやらせよう、と云うのはごく自然な欲求です。とはいえ、シナリオの細かい部分、台詞だのト書きとかまで自動生成するのはさすがに現実的ではない。物語の大枠や粗筋ぐらいまでの構築がせいぜい限度か、と云う感じに総帥もご高察のようです。

とりあえずナナメ読みしたくらいの浅はかな考えで実現を検討してみるに、「大王をやっつける」とか「地球を滅亡さす」とか「町娘と恋仲になる」とかの大イベントから「道具屋おやじの頼みで隣町におつかい」とか「町の暴れん坊を懲らしめると」か「地球はかいばくだんの停止スイッチを0.01秒のところで止める」とかの小イベントまで、筋の核となるような要素をデータベースにして適宜組み合わせる、と云う感じになりましょうか。Aと云うイベントの後にはBが来るといい、とかCとDを組み合わせるとEに包括されるとか関連性をうまく取り込めるといい感じになりそうだけど、大変ですよね。まあ、その辺はGAとかNNとか適当にやらせるといいかもしれません(ごめん、GA*1もNN*2もよく知らん)。

まあ、面倒なシナリオを生成を自動化さすのを面倒に考えても仕方ないので、データベースをランダムに組み合わせるだけでも結構いける気がします。人間の想像力は面白いもので、まったく関連の無いものでも組み合わせて提示されると何らかの関連を見出そうとするもので、突飛な組み合わせが出力される方がかえって面白いシナリオが出来るかもしれません。犬も喰わないようなものが出てきてしまったとしても、スイッチポンでもう一回試してみればいいじゃない。


つうか、総帥は、あくまでも製作者がシナリオを生成するのを補助する(完成品が出てくればやぶさかでないが)ツールとして考えているようですが、ワタシの中では「シナリオ(リアルタイム)自動生成型ゲーム」と云うところまで話が飛躍してたりします。シナリオ自動生成ゲームつうと「ティルナノーグ」つうのがパッと思いつくのですが、知見したことありません、おわり(今度やってみよう)。腰を折ってしまって恐縮ですが、データベースにある粗筋の核あたりを列挙するのみでも十分なゲームプレイが可能であると踏んでいたりします。前に述べたように、要素と要素の間にある関連性の補完は人間誰しもが多かれ少なかれ持ち合わせている性質であるからです。

怪しい話1:たまにエロゲーを買ってきてやるのですが、エロゲーなんかに割いている時間は無いので(なぜそこまでしてやりたいのかは自分の中でも謎)、Ctrlボタン押しっぱ(多くのゲームではテキストを高速表示)です。それで楽しいのか?とよく聞かれるのですが、挿入されるCGやクルクルと立ちグラフィックが目まぐるしく変わる様を眺めてると概ね想像できるものです。プレイ後数年後の事を考えてみて欲しいのですが、ずっと前にプレイしたゲームシナリオの端々って覚えてるものですか?後世に残る名言とかよっぽどのものでなければ、台詞の細かい部分なんて覚えてないものでしょう?そう考えると、まともに文章を読む気はしませんねぇ。勿論、細かい部分の描写が美しい作品もあるわけで、そういうのをCtrl押しっぱみたいに遊んでよいか、と云うと別ですが、2000円で買ってきたエロゲー文章にそれを求められるか?とか自分で作るゲームにそこまでの細かい描写を盛り込むくらいの労力をシナリオに注ぎ込めるか?と云う場合の割り切りの話です。

怪しい話2:ワタシが子供のころ買い与えられた漫画って「2巻だけ」ってのが多かった気がしますねぇ。たま〜に漫画を買ってもらえる機会があって、その時の最新の2巻だけを買ってもらい、そして続きは買ってもらえない、と。そういうのがまた速攻打ち切られて3巻止まりの漫画だったりして、ひじょ〜にいい所で終わって悔しかったりするんですよね。んで、続きを自分で妄想して膨らませまくったものです。その妄想は歳を経るにつれムクムクと膨らむ一方で、ある日古本屋とかで不意に結末を知って、そのあまりのショボさにガッカリなんてのがよくあるものでした。思い出は心の中で理想のままで留めておくにかぎる。うーん。1巻と最終巻だけ買って真ん中を妄想するのもいいかもね。


と、まとまらなくなってきたあたりで、作業に戻るか…。

*1:ジェネティックアルゴリズム遺伝的アルゴリズム):状態を遺伝子に見立てて解を求める

*2:ニューラルネット:状態を脳神経の接続に見立てて解を求める