この世の果てで恋を歌う少女YU−NO

ちょい追加。このゲームは所謂ループものと云うヤツで、娘毎にエンディングはあるのだが、どうにも煮え切らない終わり方をしてゐる。んで、「解決編」相当のルートを経る事で娘トゥルーエンドがあるらしいのだが…。「解決編」を終えてそこで満足してしまいまちた。「WIZみたい」と云うのは我ながら云いえて妙だと思うのだが、方眼紙にマップが作り終えた時点で満足してしまい、娘テクストなんてものではワタクシを惹くことは出来ないのだ。ま、真エンドと云う未探索区域が残ってゐるわけですけど…。

このゲームは、発表時期が古いことを差し引いても実に前時代的なシステムのADVです。画面上のオブジェクトをクリックすることでゲームが進んでゆくのですが、そのクリックポイントの小さいこと!下手をすると、画面の左上から右下まで手当たり次第クリックしてゆかないと見付からないモノもあります。「乳を3回揉んでから股間をクリックして話し掛ける」みたいなどうでもいい組み合わせの探索をさせられるのも手当たり次第を助長させます。この「手当たり次第」と云うのはプレイヤにとって非常に大きいストレスであり、停滞感を引き起こします。この停滞感は「謎が解けた!」の開放感とセットでカタルシスを産むわけです。ただ、この構造は最近のゲームにも存在はしますけど、流行のものとは云いがたいような…。ワタクシ、非常に短気で面倒くさがりやではありますけど、WIZのマッピングを喜んでやるようなところとか、やはり古いタイプのゲーマーなのでしょうね。

参考文献:指輪世界\理屈じみたゲーム話\謎と悲劇の解決と力/YU-NOhttp://homepage1.nifty.com/~yu/game/adv.html#yu-no