AKIBA'S TRIP

発売後しばらくして買った上にのんびりプレイしていて、進捗はまだまだだが、もう評価も変わらん気がするので、記しておく。最初観て、イマイチそうな感じだったので敬遠してたのだが、こういう頭の悪いゲームを買わんで如何する!?と反省して買った。してその結果は?
AKIBA'S TRIPは、実在の秋葉原を模した箱庭の中で、プレイ進行も自由に行動できる、サンドボックスゲーとかワールドなんとかゲーとかいうタイプのゲーム。実は秋葉には吸血鬼が跳梁跋扈していて、そいつらと戦闘を重ねていく。。。という設定。

突然だが、僕は制作元のアクワイアというメーカーのゲームにあまりいい印象が無い。昔、「侍」ちうゲームをやったぐらいなんだけど、丁度これもサンドボックスゲー的なやつで、粗削りながら意欲的なシステムがよかった。が、戦闘シーンを好きになれなかった。コレクション要素と絡めた多彩な戦術。。。と思いきや、恐ろしく単調な攻防。特に、じゃんけん的なシステムが良くなかった、ちうかマジで純粋なじゃんけんは対人でもかなり微妙だが、CPU相手にやるじゃんけんは不毛でしかないと思う。勝っても運じゃ気分よくないし、負けたらCPUの超反応か出目操作かと納得がいかない。三すくみはゲームの基本だが、そこは駆け引き工夫次第で覆せるほうが良いと思う。前置きが長くなったが、AKIBA'S TRIPもまさにそんな感じで、システムは結構違うのになんだこれ、上中下段とかモーションも結構あるのにどれを打っても対して違いが無い、カウンター的なシステムがあるのはいいのだが、出されるか出されないかはCPUの胸先一つで理不尽感が込み上げてくるという。。。社風か?社風なのか?…そういやoblivionもこんな感じだったな。。。鬼門か?鬼門なのか?。。。別にそれくらいだったら、妙なシステムを組まずにボタン連打押しゲーにすればかえっていいと思うのだけれども。

それから、舞台が秋葉なのも良くもあり、悪くもあり。それなりに再現されている秋葉の箱庭、足しげく通っているあの店がナイヨー、とか今は亡きあの店がアルヨーとかやってるのが楽しかったのも確かだが。。。本当に必要で身の丈にあっていたのかは微妙。繁華街をいっこPSPに載っけるのは無理で当たり前というか、コマギレにされた区画を長い長いローディングが繋いでます、というか。。。そこかしこにある店に入るとローディング始めるのはどうなのよ。店内はカキワリ一枚しか無いのに!。。。戦闘中に敵の攻撃を避けたら店に入ってしまってローディング、店を出ようとローディング、店を出たら重ねてきた敵の攻撃を喰らって店内にのけぞってローディングを始めた時はどうしてやろうかと思ったヨ!。。。ローディング中は秋葉の実在店舗の宣伝が表示されるのだけど、こういう精神状態で広告を見たら逆効果じゃないかなあw

まあ、秋葉が舞台ということでの売上貢献もあったのではないかと思うし、広告のせいかソフトの価格が安かった気もする。悩ましいところかな。

。。。と、ひととおり文句を載せたところでようやく本題だが、本作を評価するうえで一番重要なのは、コンセプトにある。いわく、「吸血鬼と戦闘を重ねねばならない。吸血鬼の弱点は日光、そこで、吸血鬼の衣服を剥ぎ取って白日のもとに曝してやるのだ!!!」、、、って誰だよこんな頭の悪いこと考えたの。と、まあ、つまりは、秋葉の街中で服を脱がしたり脱がされたり、切った張ったの大バトルを繰り広げるゲームってわけ。頭悪いだろう!

コンセプト周りでも残念ながら難は多い。。。脱衣させるまでが面倒な作業プレイだし、案外脱がせパターンが少なくて飽きやすいし、何より女の娘のモデルとモーションが微妙に可愛くない。。。

だがしかし!ひとたび脱衣シーンとなれば、それまで眠かった戦闘が急にハイテンポな展開を迎え、妙にケレン味のあるモーションでバッタバッタと服を剥いでゆく光景は感動を禁じ得ない。戦闘中、秋葉住民はおおむね見物してるだけなのだが、うまく巻き込むと戦闘に参加してくる。そうすっと戦闘が戦闘を呼び、混沌の脱衣大乱闘が始まったりする。いや、ホント世紀末。アタマおかしい。最高!このコンセプトのイキオイだけでご飯三杯くらい、ガッとかきこんだら良ゲーのような気がしてきた!!!ストーリーでも、大量の女子高生と闘うとか、愉快なシーンが出てきたので、今後の展開にも期待ということで好評価としておく。

ちまちまやってるけど、ノンビリ楽しむよ。