ダンガンロンパ

評判が良かったので遊んでみた。イラストでも添えてみようと思ったが、一向に筆が進まないので書いちゃう。

非常に夢中になって遊んだ。徹夜して2〜3日くらいで終えたくらい。面白かった。あんまりネタばれないつもりだけど、一応閉じておく。


ストーリーを思い返してみると、思いのほか陳腐。一応推理アドベンチャーなのだが、トリックも謎も肩透かしなほど易しい。バックボーンとなる全体の謎も途中の伏線があからさま過ぎて、透けて見える。そんな構成だったにも関わらず、続きが気になって最後まで一気に遊ばさせられた腕力が凄かった。風呂敷の広げ方も上手かったのかしらんが、ていうか風呂敷を畳んでくれてなかった気もするが、ワクワク感がいい感じ。イキオイが大事だよね。

チャプターごとに事件が起こって、捜査パートがあって、謎解きをする、と、まあぶっちゃけ「逆転裁判」あたりの構成を踏襲しているのだが、それは定番だから、ということにしておこう。謎解き部分にアクション要素があって、いちおう独自性を打ち出しているのではあるが微妙…。と、思いつつも、なんだかんだいって緊張感ある展開が楽しめた。前述の眠いトリックを踏まえた上で楽しく遊べていたと云うのは、成功だったということなのかな。アクションも謎解きも易しいので不慣れなひとが遊べる、それでいてゲーマー気質の私にもスリルを与えたというのは、評価高いんじゃないかと。

グラフィックは不満を上げるところが無かったと思う。「2.5Dグラフィック」とフィーチャーされたスタイルは、何のことは無くて、手間のかからない低ポリゴンのマップグラフィックにビルボードのキャラクターを並べているだけなのだが、あからさまに「これはビルボードなんですよー」と見せることで、演出の一環としているのが上手い。もちろん、要所の小気味よい変形アニメ等などの演出でチープに見せない努力の賜物でもある。

ウリの一つ(?)なのかプッシュされている「おしおき(処刑ムービー)」。私としては、物足りないというか、もっとゴアゴアしてても、悪趣味でもいいのになー、、、と感じているのだが、現状で「気分悪くなった」と云う感想をもつひともいたので、ああ、私がグロ耐性高すぎるだけなのか。。。

ネットではキャラクター立ての評判がいい。実際、グっとくるキャラが幾ばくか。強いて難を云えば、キャラの立ちは良かったのだが、構成としてはイマイチだったと云うか、キャラの活躍なり脱落がスポット的なものに限定されてて、あっけなく消えていったり、終盤空気になってしまったキャラが多数見受けられたのが残念だったかな。。。

ていうか、悪役の「モノクマ(CV.大山のぶ代さん)」の魅力が強すぎて生きるのが辛い…。ビジュアルもかなり好みである上に、あの声でブラックなセリフを云われたら反則だわよ…。