下書きする時どこから描くのか

股間すね。ちんことか。

つうのはまあ半分程度は冗談なんすけど、要は構成として重要なトコから描いてくってことすね。コミケ直前でエロ絵ばっか描いてたので、股間から描いてました。つうか、どうでもいいトコロから描いてって、メインを描いて気に入らなかったから最初からやり直しってのが無駄なんで効率的に、って程度の話です。

一般的な順と言うと、人物で云うとやっぱ頭が最初なんじゃないかと。んで、次に重心を決める腰、体幹と続ける。この辺で大体構図が固まってますかね。で、最後の手足なんが、こいつらは今までの「中心から外へ」の順番に逆らって手先つま先から描いてゆくといいと思う。実際は肩、二の腕、腕、手と描いてった方がラクチンなんですがね。蚊をハンティングする時を思い浮かべると、動作の意識としては手を空間上の座標に到達させようとするのが普通。二の腕や腕の動きはあくまで手を到達させるための補佐ね。つうことで、人間の感情や意識が表れやすいのは腕なんかよりは手足ちうことで、先に描くのがよいと思われ。

ロボットアーム工学あたりで出てくるIK(インバースキネマティクス)つう技術がまさにそれで、マニピュレータの座標は「中心から外へ」アーム本体から二の腕の角度、肘の座標、腕の角度、手先の座標の順に胴体から手先に向かって決めてゆくのが本来的には普通のところを、手先の座標を最初に決めて、そこから肘や肩の角度を計算して求めるつう話があります。ラインの車にネジを打ち込むロボットなんかは、決められた場所にネジを打ち込むための「目的の座標」ありきで、そこにもってくためにどう腕を動かすか、つう議論にするのが自然だからなのですね。絵を描く時も、先ず空間上に手を配置して(但し、腕の長さ、可動域による制限アリ)、そこから自然な肘の位置、肩の位置を決めてゆくのを脳内でやれと云うこと。描くのに行き詰まったら、工学書を紐解いてみると面白いかもしれんです。保証はしないけどな。

まー絵なんて描きたいトコロから描いてゆくのが一番楽しいですな。欲望の赴くままに腕を動かしてた幼少の気持ちも忘れずに。