2重スパイ

しまった!コレ、映画のノベライズだったのか…!

ワタシはわりと原作原理主義で、と云うのは元々映画のために書かれた本は映画になるべくなるものであって、書籍の形態で読まれるものでは無いはずだから、である。仮に、原作より面白かったとして、じゃあ、ソレは最初から小説としてチューニングしてたらもっと面白かったってこと?みたいな、EASYモードで120万稼ぐひととHARDモードで100万稼ぐひととどっちが偉いか?みたいな嫌な邪念が生まれるので、ノベライズものは嫌いです。

脚本由来なんで、台詞と状況描写にかぶいてて…。なんつうか、文章の味わいが無い気がするんだよなぁ…。黒砂糖に対する白砂糖みたいな?で、台詞が多くて改行も多い。ラノベっすね。1時間ちょい位で読了。

で、仕方なく本命となる筋なんだけど…。南北朝鮮を舞台に、北の筋金スパイが南に潜入して活動してるんけど、協力者スパイのお姉ちゃんとラブラブしてるうちに情にほだされて任務をうっちゃっちゃう、みたいな話。うーん。話自体は美しいかもしれんが、陳腐でよくある話っすね。主人公がお姉ちゃんにまいってしまう描写も全然無く。イマイチ説得力に欠けるんよなぁ。まあ、映画ってことで役者が演技してたりすると違うんだろうけど、ワタシは本でしか知らんので、ああ、コレってキャラゲーだから原作知らんと楽しめないってことだったのね。クソゲーめ。