子供たちの復讐

少年の家庭内暴力から派生した悲惨な2つの事件を中心に現代日本における教育の歪みについてのドキュメンタリ。

つまんなかった。いや、古い本なので内容が古いとかを差し引いても重要なネタであるし、色んな立場の人間の言葉を集めて問題に迫る姿勢は好感が持てた…。が、筆者の折々の講演なんかを全部集めてたりして、つまり、その都度話してる作者の意見なんてのは重複に重複を重ねて何回も何回も何回も言及してたりする。元々2冊だった本をまとめてあると云う構成もあり、ホントに延々延々と同じことを述べてゐる。まあ、読書百篇で同じことを延々延々読んで感じることもあるだろうけど、元々ワタシは間違ったことしか云わないひとは嫌いだけど、正しいことしか云わないひとも嫌いだったりするので。正しいことを口にするのは大事なんだけど、あんま同じことしか云わないでゐると多様性の視点が失われると云うか、どうしても全てのことを既存の回答に無理くりはめてものを考えがちになるというか。

そんなこともあって、読んでて辛かった。2冊それぞれ100えん、まとめても1冊ひゃくえん!なんてオトク!とか云って買ったのは失敗だった…。