逆転裁判3

無理やりに終了させてみました。もちろん、楽しくプレイしました。

ゲームのボリュームもなかなかで、十分満足できました(シリーズ通して軽いジャブであったエピソード1の事件からして結構ヘビーだったのは、初プレイのひとにはどうだったのか疑問はある)。シリーズ常連の脇役キャラとか、「使いまわし」ともとれる部分も好く出来ていて、悪い印象は感じません。積み上げてきたシリーズへの期待に十分応えるものでした。

ただし、シリーズを通すなかで幾つか思うところはあり、踏襲されているように感じました。

毎度、探偵パートがウザイ気がするんですよね。ここは往年の「総当たりADV」ちう様相ですし。ただ、「サイコ・ロック」システムあるし、勝訴のための情報収集を感情移入して行うためにも必要な部分であるし、無下に削除するべき部分とも云えませんが。

仕方ない部分もありますが、1作目は単なる練習ステージのようなエピソードも後に効いてきたりと、隙の無いシナリオっぷりだったのが、作を連ねボリュームアップする度に失われているように思います。まあ、1作目は初対面の衝撃も大きかったからなぁ。

シナリオと云えば、ヒロイン(?)が霊媒師と云ういかがわしい身分である上にそれが前面に押し出されている所に疑問があります。1作目は、風味と云うか雰囲気程度の要素だったので特に違和感はありませんでしたが、2作目からは見破るべきトリックにまで及んでおり、「被害者の霊を憑依させて証言させればいいんじゃないの?」とか「憑依した霊の犯した罪は誰に責任が?」と云った邪念がトリック思索の妨げになること多々(因みに、ゲーム中ではこの部分がかなり都合よく進んでしまっているように感じます)。危険な要素なのではないだろうか。

後は、「真相はなんとなく掴めたのに、ゲームがそれを汲み取ってくれない」と云うことが増えたように思います。このゲームは飽くまでゲームの進行と共に真相を解明してゆく手順であるため、進行をとばして「早すぎる真相」に気づいてしまった場合、逆に詰まってしまう事があります。これが回を経るに従い、増えた、と。…シナリオのボリュームアップが原因かと思っていましたが、単にワタクシがゲームのトリックの傾向を学習してきたから、というだけの気がしてきた…。

後者2つは2作目3作目で腑に落ちない部分と納得しかねておったのですけど、「ゲーム内独自のルールに従い、その範囲内で出来ることを考え実行する」という「ゲーム」当たり前の前提を適用するならば、寧ろ魅力的な要素なのかもしれない、と3作目である今作をプレイ中考え直しました。アドベンチャーゲームって元来そんなものですからね。
でも、そうすると「法廷バトル」から期待するものと少しズレる気がするんだよなー。

最後に。狩魔冥タン萌え。